離婚で住宅ローンのある不動産を売却する方法と任意売却とは？

4組に1組は離婚するといわれる日本では、離婚するときに不動産を売却して財産分与をおこなう方も多くいます。
ある不動産売却理由のアンケートによると、離婚は売却理由の6位でした。
さらに、不動産売却時のトラブルで多いのも離婚です。
ここでは、離婚で不動産の売却を検討中の方に、住宅ローンが残っていても売却できる任意売却のメリットと注意点についてご説明いたします。

離婚を機に不動産を手放したい！任意売却のメリット・デメリット

離婚を選択するときに問題になるのが財産分与です。
不動産は財産ですが、現金のように半分というわけにはいきません。
したがって、現金化して財産分与をおこなうほうが簡単ですが、住宅ローンが残ったままだと売却することはできません。
また、残債がある住宅にどちらかが住み続けても住宅ローンの支払いは続きます。
スムーズに支払いが続いていけば問題ありませんが、滞る場合もあります。
そういったトラブルを避けるためにも、離婚時に不動産を売却して財産分与をおこなっていれば不要なトラブルを避けることができます。
また、任意売却には次のようなメリットもあります。

• 競売になるリスクの回避
• 引っ越し費用の負担が軽減

離婚前の問題を清算できる
住宅ローンの支払いが滞れば、競売にかけられるということも考えられます。
また、任意売却では売却価格から引っ越し費用として捻出してもらえる可能性があります。
さらに、離婚は、財産のほかに決めなければいけないことが多くあります。
問題が多い中で不動産の財産分与が済んでいれば他の決定事項に集中することができます。
しかし、任意売却をおこなうデメリットもあります。

• 手間がかかる
• ブラックリストに載る
• 必ず売却できる保証がない

任意売却をおこなうには、不動産を査定してもらい、査定金額を金融機関に報告して任意売却の同意を得る必要があります。
また、任意売却をおこなうには住宅ローンを滞納していないと利用することができないため、住宅ローンの支払いが数か月滞納状態となりブラックリストに載るリスクが高くなります。
さらに売却価格の設定や環境など、思ったように売却できないというリスクもあります。

離婚で任意売却をするときの注意点とは？

離婚による任意売却では次のようなことが注意点として考えられます。

• 任意売却をおこなうタイミング
• 支払いが残る場合がある

特に連帯保証人になっている場合、協力して売却する必要があるので連絡を頻繁に取らなければなりません。
任意売却は離婚前におこなうほうが良いでしょう。
また、任意売却をすることで、住宅ローンが必ずなくなるわけではありません。
残債金額によって住宅ローンの支払いが残る場合もあるので注意が必要です。

まとめ

離婚による不動産売却は離婚前がおすすめです。
しかし、任意売却の手続きにはさまざまな書類や申請が必要です。
離婚による負担を少しでも軽くするために、任意売却は専門的知識も豊富な不動産会社に相談してみましょう。
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