2023-01-10
不動産売却の際に、どこが境界線か分からない境界未確定の土地だったというケースがあります。
とくに相続した土地の多くや購入から年数が経過している土地に多く見られますが、境界が曖昧だと隣人とトラブルに発展する可能性があるため注意が必要です。
そこで今回は、土地の境界線の調べ方や費用について解説していきます。
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土地の境界線とは、土地などの境を示す線で、筆界と所有権界があります。
筆界は不動産登記されている登記のことで、所有権界は隣地の所有者との話し合いで決める境界です。
筆界と所有権界は一致しているのが望ましいですが、土地の形状を考慮して使いやすいように所有権界を調整するケースがあります。
そのため、一致していない場合も多く見られます。
隣人と境界線を巡り裁判になっているケースも実際に起こっており、境界線が曖昧だとトラブルに発展する可能性があるため、明確な境界線が必要です。
土地の売却には土地測量図や境界確認書が必須ですが、これらの作成にも明確な境界線が必要となります。
また、筆界が明確でないなど境界に問題が生じた場合、土地所有権の登記名義人が境界を確定するために申請する筆界特定制度を利用することで、境界線を確定することができます。
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境界線を調べるには、公図や地積測量図を参考にする方法があります。
公図とは、旧土地台帳法施行細則第2畳1項の規定により、法務局登記所が保管する土地台帳附属地図です。
公図は住所や形状地番などを表示するもので、不動産取引において境界線を確定する重要な資料です。
地積測量図は、一筆または数筆の土地の面積を登記により確定した境界が明記されています。
そのため、公図や地積測量図を確認することで境界線を知ることができます。
また、区画整理されている場合は、官公庁が保存する区画整理図面を参考にしましょう。
他にも、地方自治体によっておこなわれる地籍調査による地籍調査図面を参考にする調べ方もあります。
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測量は土地家屋調査士がおこないますが、直接事務所に依頼も可能ですが、不動産会社でも紹介できます。
測量の費用は面積や場所によっても異なりますが、一般的に100坪未満の土地は約40万円前後が相場とされています。
土地の形状が複雑だったり100坪を超える広い土地の場合は、高額になるケースもあるため、事前に確認しておくと安心です。
また、筆界特定制度を利用することで土地の境界線を特定することができます。
筆界特定制度は、土地所有者の申請にみで実施可能で、隣接する所有者の同意は必要ないため、精神的負担を軽くおこなえるのが特徴です。
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土地の境界線は土地と土地の境目を示す線で、境界線が曖昧だと隣人とトラブルに発展してしまう恐れがあるため売却前に確認しておく必要があります。
境界線が曖昧な場合は、土地家屋調査士などの専門家への測量依頼や、筆界特定制度の利用を検討してみましょう。
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